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2024

春リーグ戦の総括と勝利に向けて 〜 コーチ尾形

春リーグ戦は、第1節の大正大初戦こそ大敗したものの、2戦目ではタイブレークの末敗れ ましたが、互角以上の善戦になりました。この2戦目は選手達にとって大きな自信になったも のと確信します。第2節の帝京平成大戦は2連勝で勝ち点を獲得し、OBやご家族の方々は 帝京平成大に連勝したことにより「これはもしや!」と思われた方もいらっしゃったかも知れ ません。かく言う私も密かに思っていました(笑)。その勢いのまま勝ち続けたいところでした が、順天堂大・学習院大と接戦ではありましたが力及ばず。最終節の成蹊大戦では勝ち点 2を取ることに集中し最下位を免れた1勝1敗からの3戦目に、第1節2戦目以来のタイブレー クの末に勝利しました。

宮澤監督の目指すスモールベースボールは、どれだけ発揮できたでしょうか。四球を選び、 機動力を使ってかき回し、ロースコアに持ち込み勝ち切ることはできたのでしょうか。ここか らは、一球速報.comというサイトのデータ(5/26時点)を引用し解説します。 【投手】防御率3.26(6校中4位)、被安打数6.9(6校中2位)、四死球5.1(6校中6位) 四死球がワーストに加え暴投も他校に比べ倍以上となっており、そこから失点に繋がってい ます。被安打数が少ないのに防御率が悪いのはここに一因があります。投手は球が速いに 越したことはありませんが、それを活かすにはやはり「コントロール」です。そして、コントロー ルの精度を上げるには下半身強化と投げ込みを行い、身体全体・指先に覚え込ませること です。

【野手】打率.229(6校中4位)、三振数71(6校中6位)、四死球2.6(6校中6位) 三振が突出して多く四死球が少ないことにより出塁率は低下(6校中5位)、スコアリングポジ ションでのバッティングにも課題があります。また、長打数は上位校に比べ半分以下である ことも特徴的です。盗塁数は6校とも大差ありませんが、成功率では上智は上位のため、機 動力をもっと使いノーヒットでも点を取る戦術が必要かと思います。守備は失策平均1.4個と 悪いわけではないですが、優勝した順天堂は0.6個とかなり安定しています。優勝した順天 堂は、データ的には目立ったところはありませんが、走攻守にコンパクトに良いバランスでま とまった戦い方でした。これは上智にとって参考になりますし、逆に言えば大いにチャンスが あるということです。

データも活用し、更にパワーアップしたチームになることを期待しています。

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