4年副主将の小松海琉です。
去年の神宮球場での入れ替え戦から早一年が断とうとしていることにびっくりしていますが、一方で長かった野球人生が終わると思うと肩の荷が下りたような感じでホッとしている自分もいます。
上智大学硬式野球部に入って一番に感じたことは、「大学野球の難しさ」です。これには2つの要素がありますが、一つはもちろんレベルの高さです。高校野球で浮ついていた自分にとって戦国東都に加えて上智内でのレベルの高さに毎日驚いているのが現状です。ピッチャーは投球術のある村上や平気で145キロを投げてくる正木、服部さんや葛山のチームを救う守備、バッティングが簡単なように思えてくる篁や片岡さんの技術に、楢崎さんの走塁。その他にもチームメイトの野球に対する考え方、姿勢には頭が下がるばかりです。
もう一つは選手主体が故のチーム作りの難しさです。今まで自分の野球だけに集中できていた3年間から一転して、「自身の野球」「チーム」「OBやご父兄の皆様」「学業」などを両立していくのは実際に体験してみないと分からない難しさがありました。主将の前田、副主将の葛山、自分の3人の意見や価値観を統一するだけでもかなり苦労するのに、自立した大学生約40人をまとめるのは相当大変だったと先輩方や前田の苦労が少し分かったような気がします。
今年のチームはご存じの通り、下級生に助けられているチームです。人数の少ない4年生を野球の実力や主務の仕事など多くが頼りっぱなしです。そんな中で自分にとって忘れられない春季リーグの試合が成蹊戦の第1戦です。2点ビハインドの最終回、1死満塁で代打自分という場面。チームの雰囲気も最高の状態の中迎えた打席で、狙っていなかった球に手を出してサードハーフライナーを打ち、ゲッツーで試合終了。最上級生としての不甲斐無さとチーム対して申し訳ない気持ちでいっぱいでした。ついでにセカンドランナーだった広貴ごめん笑。秋の目標は勝ちに繋がる場面で必ず一本出す、それだけです。
4年生がこの部活に残せたものを考えた時、あまりパッと出てくるものは正直ありませんが、少しでも高い順位、高いレベルで後輩たちをプレーさせたいというのが現在のモチベーションのほとんどです。身贔屓で先輩達には失礼に当たるかもしれませんが、今の上智野球部のメンバーと実力は歴代でもトップレベルだと心の底から思っています。個性的で話題に欠くことのない面白い同期と先輩に私生活は舐めまくってるけど、野球では頼りになりすぎる2.3年生、エネルギッシュで真面目な1年生、そして今までお世話になった先輩方など自分の野球人生で一番メンバーに恵まれた4年間だと感じています。その恩返しのためにも、秋はチームが一戦一戦に勝利に対して貪欲になって優勝を目指します。
最後に、宮沢監督や尾形コーチをはじめ、村木さんや柴田さんなどのOB関係者、ご父兄の皆様には本当にお世話になりました。今後とも上智大学硬式野球部のご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。