Blog

ブログ更新情報


2025

引退ブログ - 佐々木恵太朗 -

2025年度主将を務めている佐々木恵太朗です。平野慶学生監督のあまりにも長すぎるプロローグから始まった引退ブログも今回でラストになります。自分らしく、薄っぺらい内容の引退ブログをお届けしたいと思います。写真はみんながすでに良い写真を使ってしまっているので、「Be Real」を中心に野球部の何気ない日常写真を選んでみました。少々長い文章ですが、お付き合いいただければ幸いです。


2022年4月1日、国際フォーラムでの入学式を終え、四ツ谷のキャンパスで行われた学科ごとのオリエンテーションでのこと。斜め後ろの席にとんでもなくガタイの良い男が座ってきた。その男のもとにアメフト部の勧誘がすぐさま飛んできて、話を盗み聞きしていると「野球部に入るのでごめんなさい」とその男が一言。思いきって話しかけてみると、どうやらピッチャーをやっているらしい。「MAXどれくらい投げるの?」と聞くと返ってきた答えは「だいたい90マイルくらいかな」「はにゃ??」


上智に入学して最初に話をしたのは自分の球速をマイルで言う奴でした。「さすが上智。グローバルだなー」と思うと共に90マイルが何キロなのかピンとこなかったので調べてみると約145キロ。145キロ!?もうワクワクが止まりませんでした。入学前に考えていた、ラクロスやアメフト、ラグビーなどの新しいスポーツにチャレンジしてみようという気持ちが一瞬で消え去りました。帰りの電車では野球部に入部希望の連絡をしていました。野球部に入部するきっかけをくれたこの男は、いまや新聞の一面になるほどプロ注目の「最速153キロ右腕」改め、「MAX95マイル右腕」の正木悠馬くんです。悠馬、俺の斜め後ろに座ってくれてありがとう。

これが、濃すぎる4年間の幕開けでした。


野球部に入部すると大学生の洗礼を浴びました。練習終わりの更衣室で爆音で音楽を流しながら「クラブに行くぞー!」と楢崎さん、葛山さんをはじめとした諸先輩方が発狂していました。男子校上がりで、下校中のコンビニでの買い食いすらも禁止されていた芋男子の僕にとってはあまりにも刺激が強く、この部活でやっていけるのか心配になったことを鮮明に覚えています。


1年生の頃は、大塚さんと前田さんとやるキャッチャー練習が楽しくて、それが目的でグランドに行っていたと言っても過言ではありません。ここでは言えませんが、いろんな話をしましたね。大学生活での心得を学びました。引退したらキャッチャー会の開催お願いします。


2年生になると打撃を評価してもらい、ファーストにコンバートされました。目も当てられないほどファーストのセンスがない僕に服部さんが付きっきりで指導してくれました。本当にありがとうございました。そういえば、引退ブログを書くにあたり、先輩達のブログを読み返していると服部さんのブログの中に「佐々木とかはもっと考えて野球しよう!」と名指しで書かれていました。服部さん、当時の僕からは想像もつかないかもしれませんが、今主将を務めています。ぜひラストシーズン北海道から駆けつけてください!考えて野球している姿をお見せできると思います!


3年生はDHで出してもらう機会が多く、春リーグでは運良くベストナインを獲得することができました。表彰式に周りの人がスーツの中、自分だけポロシャツで行ってしまい大恥をかいたのは、今となっては良い思い出です。写真を見てください。「顔面蒼白」とはこのことを言います。みなさん、もしタイトルを取ることができた際には表彰式にポロシャツで行かないように注意してください。いや、タイトルを上智で総なめにしてみんなでポロシャツで行くのもアリ…かもですね(笑)。この秋はそれくらいの勢いでいきましょう!


こんな感じで3年生まではとにかく自由に、楽しく、のびのびと野球をしていました。しかし自分たちの代になり、主将になってからというもの、なかなかこれまで通りとはいかなくなりました。


本来であれば主将になんかなってはいけないタイプの人間なのですが、このチームが大好きで勝ちたいという思いが強すぎるあまり勢いで主将に立候補していました。主将は熱意と勢いだけで務まるほど甘いものではなく、自分が追い求める主将の人物像と実際の自分の人物像には、あまりにも大きなギャップがありました。そのギャップを埋めようと自分のキャラを変えて、主将という仮面を被って、不慣れなことばかり背伸びしてやっていました。その結果、完全にキャパオーバーとなり、自分自身を見失って空回りするし、大事な時期に肉離れをするし、何もかもうまくいきませんでした。グランドに行くのが怖いと感じることもありました。本当にしんどかったです。そんな時に副将のたむにかけてもらった言葉に救われました。


「恵太朗は恵太朗らしくいて大丈夫。恵太朗がカバーしきれない部分をカバーするために自分たち同期がいる」


普通に恋に落ちかけました。この言葉のおかげで自分自身を縛り付けていた見えない鎖から解き放たれることができ、自分らしさを取り戻すことができたと思います。同期に恵まれたことを本当に心から実感しています。同期のみんながいたから、ここまで主将として歩んでくることができたと思う。ありがとう!明日から始まるラストシーズン、4年生みんなでこのチームを引っ張っていこう!


後輩達へ

1年間、不甲斐ない姿をたくさん見せてしまったけど、ここまでついてきてくれてありがとう!ラスト2ヶ月、自分達4年生に力を貸してください!みんなで歴史を作ろう!!


改めて、チームのみんなへ

やれることはやってきた。あとは心の底から野球を楽しもう。



最後に、この長く拙い文章をここまで読んでくれているのは相当な上智大学硬式野球部ファンの方なのではないでしょうか。あるいは僕のファンか。。。冗談はさておき、いつも野球部の活動を支えて頂きありがとうございます。みなさまにお願いがあります。秋のリーグ戦、球場に足を運んでいただきたく思います。この1年、チームとして野球の技術向上と共に、組織力の強化にも取り組んで参りました。自分で言うのも変な話ですが、本当に良いチームになってきていると思います。注目していただきたいのは、試合に出ている選手だけではありません。ベンチやブルペン、スタンドなど、表には見えにくい場所で仲間がチームの勝利のために全力で支えてくれています。その姿にもぜひ目を向けていただければ嬉しいです。今までとは一味違う上智大学硬式野球部になっていると思います。みなさまの声援が自分達のエネルギーになります。それだけでなく、今の自分達の姿を見て、みなさまにエネルギーをお届けできると考えています。遠方での試合が多くまた、お忙しい中ではあると思いますが、みなさまのご来場を心からお待ちしております。そして、今後とも上智大学硬式野球部をよろしくお願いいたします。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


佐々木恵太朗



コメント
名前

内容